Can't Help Falling In Love

舞台の感想とかネタバレ含め色々

雪組「ODYSSAY-The Age of Discovery-」感想メモ②

忘れた頃のODYSSAY感想②です。
今回で1幕最後まで行きます。
 
 *第4章東シナ海
りあんとひよりくん、うきちゃん(白峰ゆりさん)とナナさん(沙羅アンナさん)が出てきて幕前で1曲。
娘役陣、真っ赤なチャイナ衣装がよく似合います。ボブカットのウィッグも素敵。
男役陣も赤いチャイナなんだけど足!なが!!!って感じでした。
ここのかりあんと、ひよりくんはそれぞれの相手に夢中なので隙あらば腰を抱くし顔を寄せてキスしようとする……
頬に手を寄せて顔近づける時本当に近くてこっちが照れちゃう。
舞台期間後半でひよりくんが「~チャイナ~♪」の歌い方をちょっと変えていて、それもまた良かった~
4人がはけると、幕が上がり、薄暗い中に燈篭を持った男女が舞っていて、セット奥後方からすっとあーさがやってきて一列の中の中央に待機
明かりがつくと華やかな中華系のショーの始まり。
最初は美丈夫あーさが歌い踊ります。
私はかつて宝塚で演じられた「龍鳳夢(ロンハンモウ)」を知らないのですがどんなお話だったのかな……
高貴な生まれと思われる美丈夫あーさ(アポロン)と、睡蓮の君のはいちゃんとの恋のお話というのは、歌にもあるのでなんとなくわかっているのだけど。今度ちゃんと調べよう。
長い黒髪をたなびかせ、また白を基調として青や緑の花や草木の刺繍の入った衣装もまた似合っていて、桃源郷みたいな感じだな……って思ってました。
あーさには、こういう中華系のひらひらした衣装がたくさん見れる作品にも出て欲しい……
昨年からだとスーツ・ロングコート・和服は見たので、次はこういうファンタジーっぽい雰囲気のが見てみたかったので嬉しいなー。
オープニングとかアポロンの声音とはまた少し違う、ゆったりとした歌声に毎度酔いしれてました。
そういえば、基本的にはブルーム船長の旅だと思ってるんだけど、このODYSSAYって。
この4章には船長出てこないので、セレネがくっついていったNYのあたりで、アポロン暇だから中国に寄り道しちゃったのかなって考えながら見てました(笑)
(先の感想に残した通り、勝手にアポロンとセレネ年子の兄妹説を推しており、交代で船長のところに遊びに行っているという妄想をしています)
あーさの後ははいちゃん演じるお花ちゃん~。可愛い。
足上げて足首くいって曲げる振付あったじゃないですか、あれ立ったまた出来るの凄い。体幹強い。
またここのBGMはかのゆりさんのソロなんですけどそれもまた良いのよね……
今回めっちゃかのゆりさん歌があってよい!!!!
はいちゃんがこういう女装をしているのをはじめてみたので、凄く華奢なのにびっくりしました。
ジェンヌさん基本的に皆さんとても華奢でこんなにハードなもの踊ってて身体大丈夫?って心配になるんですけど。
はいちゃんは男役として立っている時も細いけどそこまで気にしてなかったのに、こうやってみると華奢で可憐という感じで……
男役さんってがっしり魅せるための苦労もたくさんされているんだろうなと思うと同時に、娘役さんの男役さんに寄り添う感じや裾のあしらい方とかもたゆまぬ努力の産物なのだなと思いました。
あーさとはいちゃんが出会い二人で歌い踊るところ、ハモリが凄かった。
声の相性がビックリするくらい良い!!!
そして前半と後半とではいちゃんの愛らしさがレベルアップしていて、あーさを見つめる瞳も、あーさが見つめる瞳も愛!な感じで、雰囲気がいちゃいちゃしてて、良かった……
寄り添う時のはいちゃんの伸長の調整加減も素晴らしく、娘役芸が光っておりました。ともかちゃんに教わったのかしら……という雰囲気がありましたなんか。
最後はもう一回最初の歌に戻ってシーン出演者もそろって皆で舞って歌って終わり。
本当ここのシーンは綺麗な夢を見ている感じの雰囲気で良かったなあ……
ブルーム船長の回想というか転生というか、のシーンは結構ビター目というか、悲恋が多いので……
ここは本当甘くて幸せな雰囲気で良かったです!
 
 
*第5章バレアレス海
美しくかわいらしい雰囲気の第4章からガラッと雰囲気が変わり、暗闇に現れるのは赤と黒のスカートを翻す一人のダンサー。
ナウオンでご本人の口から出た「アガルメン」が言いえて妙だなと思う、縣くんのカルメンです!!!!
きた!!!!!って登場シーン思った。
強いというか男を手玉に取る気まぐれな女、とても良かった。
ここをそらくんがやるんだったのかーそれはそれで見てみたかったなと思ったけど、縣くんのカルメンは気が強く我が強い感じがしっかり出ていて、力強くてよかったな、と。
縣くんはここまでがっつり女装は初めてなんでしょうか。
このドレスボリュームもあるし大変そうで、いつもスカートの裾を気にして見てしまいましたが、後半に行くにつれて持ち方や回し方のコツがわかったのか、綺麗にひらひらとしたり、踏まずに立てたりしていて、とても綺麗でした。
髪に刺していた赤い薔薇も曲者で、7/23のソワレは大変そうでした。
落としてしまったのを拾って髪に刺そうとするんだけどうまく出来なかったみたいで、なんと胸元に刺してて、それはそれでえっちでいいなと思いました……
薔薇はその後口に咥えてから弄ぶようにホセの前に落とすんだけどその口に咥えてから投げるまでにも落としそうになってちょっぴり焦る縣くんでした。(でも顔には出てない凄い)
皆一度は聞いたことのあるハバネラの曲に乗せてカルメンが歌うんですけど、周りに軍人たちが集まっていて皆彼女の虜。
この虜感がみんなすごい……桜路くんの執着心強めな感じ超いい…
あーさの男役感とはまた違う、濃厚な「桜路薫」という強い姿を存分に魅せてくれる桜路くんやっぱり良いな……
カルメンの歌に酔いしれて腕に頬寄せるのやばかった……
軍人は、あすくん、桜路くん、かりあん、ひよりくん、めぐちゃん、あともう一人(ごめん後でちゃんと調べる)なんですけど、みんな迫り方が違ってよい。
ナウオンでは縣くんが「カルメンは日替わりで付き合ってて週末は久城さん」って言ってて、見ながら誰が月曜日の彼氏かしら……って思ってみちゃった(笑)
このあたりの私は靡かないわよ、みたいな歌い方、期間前半と後半で割と変わってて、後半の自由奔放な感じ良かったなーと思いました。
小悪魔っぽさが出ててかわいかったな、と。
最後の「気を付けなよ わたしの魅力に」って歌い上げるんだけど、この「みりょく」の「く」のとこの歌い方が好きだった。細かいけど(笑)可愛くない?なんか。
ホセが出てきてカルメンに惚れちゃって薔薇貰ってやったーってしてたら、軍人たちに取り囲まれて拘束されちゃうんだけど。
その待ち構えている桜路くんが毎度袖口を直して神経質そうな感じを出しているのが良かった……顔はめっちゃ鋭い。怖い。
そして背中から攻撃してるの、ひよりくんで、可愛い顔してえげつない……と思った。
あすくんは最後に落とした薔薇拾ってうっとりと見つめてて、週末の男やばいなと思ったし。
りあんは一人膝ついてるホセにちょっと罪悪感を魅せるような表情をするんですよね……
何そこ!気になる!!!どんな事情が!?ってなった。
りあんの演じる軍人さんはホセの知り合いだったのかなあとか、いろいろ気になってしまった。
そしてはいちゃん演じるエスカミーリョ出てきて、カルメンが惚れちゃって嫉妬したホセがカルメン刺しちゃうっていう……
ひまりちゃんミカエラ出番が少なくて寂しいけど(っていうか、これ話知らないとこの子誰?ってならない???もうちょっと上手く出してあげて欲しい、と思わなくはない)この四角関係の結末がカルメンの死……
そういえばオペラの「カルメン」では最後ホセが「俺がカルメンを殺した!」って言って終わるんだったと思うけど、このカルメンだとホセ撃たれちゃうんだよな……
そしてカルメンに寄り添うように倒れこみ、永遠に自分のものだと信じて死んでいくんだよな……
ちなみにここ撃つ時の軍人はエアで撃ちますので「多分銃で撃ったんだろうな」っていうのが分かるくらいです。
そのくらいの小道具あっても良かったなって思うんだけどどう??
軍人はセット上にいますが、下手から〇(後で調べる)星加桜路久城聖海日和かな。セットの構成上内側の星加桜路、聖海久城は一緒にセット奥から来て順番にセット上に移動してたな
縣くんは倒れた後客席側に背を向けているので、背中観察してしまったんですけど、既にガンガン踊ってる縣くん、背中にも汗かいてて拭って差し上げたかった……
そして綺麗な筋肉だなぁと思ったりしていた。手足が長いから手を上げる振り付けとかが生きるなぁと思うんだけど、程よく着いた筋肉がまたダンサーぽくてとも良かった。
あとね、やっぱり桜路くんの軍人が凛々しくてカッコいいんですよね……軍服系似合う……好き……。
最後の方で、桜路くん、娘役さんのスカートの裾の方にすがりついて引き止めるのが何かときめいた……
ここ皆引き止めたり抱きしめたりしてるんだけど、あすくんはともかちゃんとペアで、自分の身体と壁との間にともかちゃんを背後から抱きしめるみたいにして囲いこんでて、一人世界が違った……しかも離れる時にともかちゃんの離れていく指先にキスしてて、あすくんそういうとこーーーーってなりました。他の子達も見たかった……
前の4章がほのぼのしていただけに急にこう過激な感じで「つよ!!!!!」って感想でした。
あ、最後の暗転前にホセがカルメンの足元にゆっくりと顔を寄せて、客席側向いてにやって笑うんだけど、こわってなったし、そもそもカルメンを刺す時の表情がめっちゃ怖くてやべーこいつ感がでていて、咲さんこういう表情もするんだなあと役者さんなんだから当たり前なんだけど、こんな表情初めて見たなあと思って、視線が外せなかった。
 
 
*第6章アラビア海
あんこさんとうきちゃんの腹筋が凄い見所な幕前。
怪しげな大金持ちなおっさん(笑)もとい大商人は、かのゆりさん。ここのユーモラスな歌声も大好きです。
海賊たちに弄ばれる捕虜の踊り子さんたち、最終的にはすわんちゃん(麻花すわんちゃん)が笛を吹くと蛇が現れて二人を惑わせてる間に捕虜は大商人のところに逃げて、海賊たちに仕返しをするという感じ。
ここコミカルなのに、幕が上がると急にしーんと静まり返ってて妙な緊張感あったな。
カルメンと共に死んだはずのブルーム船長、今度はアラビアンな衣装で登場。
金の奴隷の咲さんと囚われた王妃のかせきょーくん。
これは何がモチーフなのかな……奴隷と王女だと「金色の砂漠」って思っちゃうけどその話では無いし。
曲が「Stranger in Paradise」なので「イーゴリ公」の「ダッタン人の踊り」のメロディーつかってるのはわかるんだけど、イーゴリ公はそういう話じゃないしな……
楽園のよそ者だった自分を愛してほしい、受け入れて欲しいというような歌詞なのでそこがメインで、ダッタン人のあたりの話に奴隷の解放とか故郷を思うような歌詞があったと思うので、その辺りを混ぜたのかな……とかいろいろ考えたけどとりあえずかせきょーくんの王妃様、可愛くてですね!!!
「Stranger in Paradise」の歌詞に<天使>って出てくるんですけど、天使、確かに天使。可愛い。
白っぽいアラビアンなパンツのドレスに、黄色っぽいサンダルでまだ少しあどけなさの残る可愛い王妃様だったなあ。
二人で踊っているところはゆったりと見えるけど結構難しそうな動きしてて凄いな……と思ったし、咲さんに押し倒されてる……!!!(いや自分から倒れたけど)って思ってあのあたりのシーンはちょっとドキドキした。
りーしゃさん率いる悪者たちにつかまりそうになりながらも、咲さんに庇ってもらうあたりは可憐で。
船の上でこと切れるシーンは切なくて……最後王妃の身体を抱きしめて慟哭する金の奴隷咲さんをのせて、船は沈んでいく……
カルメンといい王妃と言いブルーム船長、愛する人を連続で失っていてつらい……
そういえばりーしゃさんの”斬られっぷり”流石でした。
足場の悪そうなセット上での戦いの後倒れるの難しそうだなと思ってみていたのですが、流石お上手でした。
部下の子たちは下級生くんたちがメインでしたね。
船でのやりとりのあたり(嵐の中)で、上手にすっとアポロンとセレネが出てきて踊ってるんだけど、結構激し目で兄妹喧嘩かなって思ってしまった……(笑)
私は勝手にここでセレネはブルーム船長助けに行くわ!って言うんだけど、アポロンが危険だから!って止めるんだけど言うこと聞かない頑固な妹に仕方ないなあって力を分けてあげて送り出したと思ってます。(いつまでも続く神たちの兄妹妄想)
 
 
*第7章南極海
難破した船がたどり着いたのは海の底。
上手側に希和ちゃんとWAVEの娘役さんたちがスタンバイして踊っています。
月の女神様のセレネと、海の女王のティティス様がいる空間は青白くて冷たそうに見えるけど、どことなくブルーム船長を包み込むような温かさを感じる。
途中から白い服に裸足の咲さん……ブルーム船長は下手から登場。
波に囲まれながら踊りセレネ様もその周りを踊り、なんか〈浄化〉されていく感じ。〈転生〉でも良いかな。
何か綺麗だなという凄く語彙力のない感想で申し訳ないんだけど、綺麗だったなあ、と。
楽しそうに踊る船長からは決して見えてない女神であるセレネは微笑んでるけど、途中背を向けて奥へと歩いていく時の背中は少し寂しそうで、ちょっと物悲しい。
咲さんに手を取られて足を後ろにあげる希和ちゃんの、衣装のひらみが凄く綺麗で……オーロラ色のマントもパンツタイプのドレスも本当キラキラでひらひらしていて、それを上手く操って魅せる希和ちゃんの娘役芸に感動してました。
 
 
*第8章地中海
曲が変わり、奥から真っすぐに光の道を歩いてくるアポロン様。
背後には大きな太陽のマークがあって、少しずつ明るくなっていくのは南極の夜が終わって「朝」が来たからですよね。
縣くんから、はいちゃん、かせきょー、かりあんが暗闇からすっとアポロンの前に現れて、最後めぐちゃんとかのゆりさんだったかな。
踊る6人をフッと見てからアポロン様下手にはけてしまう。
この8章、「海の見える街」のアダルトバージョンって感じの大人な雰囲気で、凄く、凄く良かった……
あのゴールドの衣装もとても良かったし、振り付けも凄く好きだった(三井先生ありがとうございます)
皆と同じようなスーツに着替えて出てくるアポロン様は下手からすっと出てくるんだけど、10人くらいで咲さん中心にカップルで踊ってるところにすごく自然に混じってくる(笑)
咲さんと背中合わせに立って一緒に踊り始めるんだけど、途中からずっと咲さんのこと見つめてるのよね。あーさ。
見てくれるのずっと待ってるわんこのような瞳が可愛かったです(笑)
そして目があった時の二人の楽しそうな笑顔もとても可愛くて、なんか雪組のトップと2番手コンビは面白いなあと思いました。CHのフィナーレでも毎回シャンシャンで遊んでいたし、仲良しだなあ……
咲さんと希和ちゃんが踊る時は、下手からあーさ&ひまりちゃん、縣くん&〇、かりあん&〇、かせきょーくん&〇、はいちゃん&ともかちゃん、のカップル振りがあるんだけど、センター(セット奥)はかりあんでした。
娘役さん誰だったんだろう……ごめんあーさみるので精一杯でした……
あーさとひまりちゃんが下手から踊りながら移動してセンターへ行くのでこういう配置だったんだろうけど、光の加減でピンクぽく映るプラチナブロンドの髪がキラキラして目立っていてとても良かった……
この地中海の時だったか、一回はけて下手から出てくる時に縣くんとかりあんで腕同士でいえーいってタッチしてて、何か可愛かったです。
あとあーさが出てくる前に桜路くんが下手のセットの壁に手をついてかっこよく人待ちしてたんですけど、今回桜路くんやたらとセットに触ってること多いんだよな……
2幕の最後の方の船のところでも船を大事そうに撫でていたり……そう言うとこも好きだなあと思ったりしました。
大人っぽくジャジーな感じで、太陽の光で海が黄金色に染まっている、そんな夜明けがきた感じが美しい1幕ラストでした。
 
 
ここで休憩です。もう力尽きた……(笑)
1幕でも本当情報量が多くて、女装に次ぐ女装で、希和ちゃんを出して!!!!って思ってたけど、2幕で二人のダンスが見れるので留飲を下げました。
でも先の感想にも書いたんですが、女装は娘役じゃだめなの?という気持ちもありながら、男役さんの「こんな風に魅せるんだ」とか新たな一面とかを見られて楽しいは楽しいです。
でも4章~6章ずっとそうなので、流石に1個飛ばしてほしかったなとは思います(笑)
これはひとそれぞれの好みですけどね。